アユタヤ***続復讐の芽***

徳川に追われた茉緒たちは大海を超えて新天地に向かいます。アユタヤに自分たちの住処を作ろうと考えています。


日本人街1

  1. 2018/06/23(土) 07:34:05_
  2. ミステリー
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 アユタヤに戻ってもう半月になる。宗久は今回ラオスの屋敷にとどまった。それで宗久の商人隊の他に茉緒は身を守るのと連絡係りとして下忍頭と下忍を2人残した。その代りにあの男が付いてきたのだ。真田の紋の兜を被っていた男である。
「どうも私が乗った船にも彼がいた気がする」
とヒデが思い出しながら言う。
「宗久に聞いた話では秀頼を逃がす交渉は大野殿が茶々さまから受けて動いたと言うことだ。警備には真田が行ったと言う。彼の名は海野九郎と言う。私の記憶では真田左衛門の影武者に彼の兄の海野六郎がいた」
「扱いとしてはどうします?」
 ヒデとはもう3度体を重ねている。だがヒデは馴れ馴れしくならない。ただ茉緒が彼を重宝しているのだ。今リーが護衛隊を束ねていてヒデが副官だ。
「サンベット王は周辺の部族を再びアユタヤ王朝に囲い込もうとしています。それで親衛隊ではなく護衛隊に力を入れたいと考えています。私は内監として王宮内の仕事が増えたので出来ればヒデに護衛隊長を任せたいと」
 りーがヒデを押す。
「私は海野九郎を護衛隊に入れたいのですが?」
「分かった。九郎を呼んでくれ」
 九郎は現在下忍とともに訓練に加わっている。
「海野六郎は知っていたが九郎だとはな?」
 入ってきた九郎に茉緒が聞く。
「私の兄が海野六郎ですが、実は六郎の兄の子なのです。大阪城に急遽呼ばれて秀頼さまの警護を仰せつかりました。私の他4人が選ばれて船に乗りました。薩摩に行くと聞かされていたのですが」
「宗久は初めからアユタヤと言っていたが?」









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再建10

  1. 2018/06/22(金) 06:59:15_
  2. ミステリー
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 ほとんど無傷でラオスの街に荷隊を付けた。宗久はさっそくヒデを連れて王宮に向かう。荷はすでに市場に商人頭が運び組んでいる。茉緒は下忍を街に出して王宮の力関係を調べる。確かにラオス王が束ねているように見えるが、部族会がありここで重要なことは話し合われているようだ。
 宗久が3日王宮に入っている間に下忍の小頭がシールという部族と渡りをつけてきた。
「シールはワンバットと並ぶ力を持った部族です。動員できる兵はやはり3千です。ここはシルクロードまで商隊を送ってラオスに運び込んでいます。ここと組めるとアユタヤはシルクロードと結ばれます」
と説明を受けて大きな屋敷に入る。各部族はここにそれぞれ屋敷を置いているようだ。部屋に通されるとまだ30歳代とみられる立派な服を着た男性と鎧を身に付けた武将が座っている。
「ワンバットを蹴散らしたそうだな?」
「こちらは部族長の長子であられる。先に提案のあった商品の売買は受け入れる」
「あなたは綺麗な人だが恐ろしい腕の持ち主だな?」
「私は日本の藤林の忍者の頭領です。商売は宗久が束ねています。アユタヤは南蛮船で運ばれてくる朝鮮、中国、日本の品を運んできます」
 交渉は友好に終わり後日荷の交渉をすることになった。ここからは宗久の仕事だ。屋敷通りを抜け家がまばらになったところで侍が出てきた。あの兜の武将だ。相手は5人いるが下がらせた。茉緒も小頭を下がらせる。
「肩はどうだ?」
「大したことはない。行くぞ」
と言うなり相当な高さに飛び上った。これは忍者だ。茉緒も同時に飛び上り体を微妙にひねる。相手の剣は空を切り茉緒の剣が峰撃ちで軽く首を討つ。
「何者だ?」
「藤林だ」
「藤林は女だったのか?」








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再建9

  1. 2018/06/21(木) 06:41:09_
  2. ミステリー
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 夜通し駈けて街から4刻離れてた山の寺院跡に陣を張る。下忍の小頭の話では全軍出せないとしても2百は追ってくるだろう。宗久たちは寺院の中に入れ護衛隊を寺への上がり道に配置した。鉄砲を50艇を2段に並べる。下忍は爆薬を仕掛け街道を見張る。
「ここはワンボインを叩いておく必要がある。もちろんラオス王と今後の話をするが、力の関係は均衡している。だがラオス王はそれ程力がないと思うのだ。ワンボインのような部族との連携が大切になるだろうな。それは私の仕事だ。だが茉緒は力を見せつけておくことだ」
 これは宗久の考えだ。茉緒は伊賀とも戦い、徳川とも戦った。ワンボインともそういう戦いが必要になるだろうと思う。後は宗久が絵を描くだろう。
「来ました。騎馬隊で2百です」
「よし、街道からの登り道に予定通り柵を並べろ。柵の間に爆薬を仕掛ける。そこを鉄砲隊に狙わせる。まず馬から下ろしてしまうのだ」
 荷隊の行進のために兵を失わない作戦だ。すでに騎馬隊が押し寄せている。騎馬隊も鉄砲を撃ちかけてくる。これでは通常の盗賊では太刀打ちができないだろう。柵に突っ込んできた騎馬隊で爆発が起こり、鉄砲が撃ちかけられる。鉄砲の音がやむと護衛隊が突っ込む。
 茉緒は鉄砲を構えている。この隊の隊長を探している。この隊長は戦国時代のようは立派な兜を被っている。狙いを定めて撃つと肩を撃ち抜いたのか馬から落ちる。あれは真田の紋だ。
「そうですね?あれは真田の紋です」
 まるで茉緒の心を読んだようにヒデが答える。
「実は私の乗った船にも秀吉軍の落ち武者がたくさんいました」
「なるべく戦いたくないな」







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再建8

  1. 2018/06/20(水) 07:01:30_
  2. ミステリー
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 茉緒は作戦を与えてヒデを夜明け前に宗久の元に走らせた。ヒデの足も下忍に劣らず早い。茉緒は天井から屋根に抜け下忍とともに隣の宿場に移った。そこから街道とワンボインに繋がる入口を見張らせる。取り囲んでいるワンボインの部下はあくまでも荷が着くのを待っている。
 昼にワンボインに行っていた下忍頭が現れた。
「ワンボインはあれは立派な戦国の城ですね?農民が兵になります。総勢3千です。前回ビルマの大将軍の軍がぶつかったのはラオスの5千だけでなく、近隣の部族が8千、この中にワンボインの兵もいました。外敵に対しては力を合わせるのが掟なようです」
「ワンボインはではどうしてラオスを攻めない?」
「それぞれの部族が張り合っているので国を空けれないのが」
「よし、下忍は火薬玉の用意をして」
 街道の向こうの夕空に狼煙が上がった。茉緒は大屋根に上がって合図を送る。護衛隊が百人空の荷を引いてくる。荷の中の鉄砲を50艇を肩にかけている。ヒデは宗久と打ち合わせを済ませている。取り囲んでいたワンボインの兵たちが街道に移動する。その後ろに商人が椅子に掛けている。高みの見物のつもりだ。
 双方の鉄砲隊が火を噴いた。飛距離は護衛隊の方が上だ。ばたばたとワンボインの兵が倒れる。下忍が一斉に商人隊に火薬玉を投げ入れる。早く片づけないとワンボインの本体が来る。茉緒は大屋根から飛び降りると商人の椅子の横に着地する。
「お前は誰だ!」
「日本から来た魔王よ」
 気づいたワンボインの頭が剣を抜いて走ってくる。茉緒の一振りで商人の首が空に飛んだ。次の瞬間走ってきた頭の胴を切り抜ける。そこからは総崩れになった。








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再建7

  1. 2018/06/19(火) 07:19:13_
  2. ミステリー
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 昼間の乱闘で旅籠に入った茉緒は見張られている。茉緒の部屋は下忍が囲むように泊まっている。陽が落ちた頃商人の格好をしたヒデが戻ってきた。子供隊の隊長と言うことでいつまでも子供のような気持ちで接していたが、じっくり見つめるともう立派な大人だ。
「ヒデ、食事を食べながら報告を聞こう。酒もどうだ?」
「私が飲むのを知っていました?」
「いや。今年でいくつになった?」
「23歳になりました」
 もう大人だ。
「この商人はワンボインの娘を嫁にもらっています。商人隊が今百とワンボインの兵が百がここを取り囲んでいます。荷が着けば襲ってくるようです」
 茉緒はヒデに酒を注いでやる。
「この商人はあくどいことでは評判です。だからワンボインの後ろ盾がなけれな信用は全くないです。ここがこんな状態なら荷隊の宿泊先としては問題があります。ここを除くしか」
「ヒデ今日はここで泊まれ」
「へえ!」
 灯りを消すと布団にヒデを誘う。長く交渉をしていないので自分のものが反り立っている。ヒデを裸にすると唇を吸う。
「茉緒さまが好きでした」
「こんなに大人になっているとは思わなかった」 
 ヒデのえくぼは茶々似だ。下のものを咥えると思わず大きくなる。ヒデは女を抱いた経験はないようだ。もうはち切れそうになって後ろの穴に誘い込む。
「まだ我慢するのよ」
「はい」
 でもそれ程も持たずに中で破裂した。だが自分のお腹にも夥しい精液が破裂した。














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yumebito86865

Author:yumebito86865
初めての時代小説『復讐の芽』を書き終えて、茉緒と離れられなくなりこの続編にかかりました。その時アユタヤが思い浮かびました。

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