fc2ブログ

アユタヤ***続復讐の芽***

徳川に追われた茉緒たちは大海を超えて新天地に向かいます。アユタヤに自分たちの住処を作ろうと考えています。


王宮奪還2

  1. 2019/10/08(火) 07:06:30_
  2. ミステリー
  3. _ comment:0
 朝一番茉緒は王子を南蛮船に乗せて2艇をアユタヤの港の入口塞ぐように止めた。これで和寇の侵入は出来ない。東の岸に泊まっていた水軍に王子の伝令を届けた。茉緒は小舟を出して下忍を70人港に下ろす。指示通り南蛮船から大砲が2発王宮の壁に撃ち込まれた。凄い破壊力だ。とても打って出て来れないだろう。
 下忍を配置するとゴラクの屋敷に入る。テーブルにゴラクとリーとヒデが座っている。
「ビルマ王の了解は付けたがこれでは兄王子を連れて来られて王に即位されたら手遅れだな」
 ゴラクが困った顔をしている。
「なぜそうも簡単に凜も豪も捕えられた?」
「それは凜の息子が捕えられて誘き出されたのです。二人で王宮を出たところを」
 ヒデが説明する。
「どうもお二人にはこれから任せられませんな」
「でこれからどうします?」
「まず、大砲を撃ち込んだので攻め込んではきません。その間にまず凜と豪を助け出すふりをして親衛隊長を救い出しましょう。今夜のうちに誘導作戦を下忍に取らせます。ヒデは商人隊と子供隊を正門に集めて騒ぎを起こすのだ。王子と親衛隊長と水軍の将軍が首を揃えたら親衛隊は揺らぎますよね」
「それはいい案だ」
 そのままそれぞれが持ち場に走る。王宮の中はリーの世界だ。リーと私は女官に化けて王宮に入る。ヒデの情報通り親衛隊長は牢ではなく親衛隊長室に軟禁されていた。茉緒はまず凜と豪を助け出すと見ていたので、ここに下忍を忍ばせて騒ぎを起こした。残念ながら凜と豪は今は戦力ではない。
 地下牢で爆発が起こり王宮の窓から煙が上がっている。その煙を見ながらヒデの用意した小舟で南蛮船に親衛隊長を乗せて向かう。




スポンサーサイト




テーマ : 時代小説    ジャンル : 小説・文学
<<王宮奪還3 | BLOG TOP | 大将軍10>>

comment

 
 管理者にだけ表示を許可する
 

プロフィール

yumebito86865

Author:yumebito86865
初めての時代小説『復讐の芽』を書き終えて、茉緒と離れられなくなりこの続編にかかりました。その時アユタヤが思い浮かびました。

« 2024 03  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR


▲PAGETOP