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アユタヤ***続復讐の芽***

徳川に追われた茉緒たちは大海を超えて新天地に向かいます。アユタヤに自分たちの住処を作ろうと考えています。


王宮奪還6

  1. 2019/10/12(土) 07:15:13_
  2. ミステリー
  3. _ comment:0
 最後の作戦を立てるのにまだチャクラバットの真意が見えない。茉緒は一人王宮に潜った。闇の中をチャクラバットのいる王の政務室の天井裏に潜る。だがここには厳重な警戒がされている。リーもここには入れなかったと言う。だがアユタヤでは忍者が忍んで来ると言う習慣がない。廊下には50人ほどの親衛隊が並んでいるが天井裏には警備がない。
 王の席にチャクラバットが座っている。その横にビルマの盗賊隊の隊長と和寇の頭が並んでいて反対側に親衛隊の隊長と内務相が並んでいる。今まで茉緒が見たチャクラバットの顔ぶれからすると半分になっている。
「兄王子の書簡を見たがどう思う?」
「どうも胡散臭いと思う。残念だが大将軍は大怪我をされてビルマに戻ってきた。あの宗久と言う日本の商人が経済相と和解交渉に出ていると報告を受けている。そんな中で兄王子をアユタヤの王にとは考えられない」
 大将軍の末弟の盗賊隊長が意見を述べる。
「だがこのままでは弟に決まる」
「親衛隊はどうだ?」
「不穏な雰囲気です。逃げ出した元隊長を慕う部下が半分はいます。早期の決着をしないと」
「書簡は怪しい。それに今の親衛隊では外の勢力と互角だ。地下牢の二人の囮は諦めよう。まず兄王子を迎え入れて王を書簡通り下ろす。その後盗賊隊が王と兄王子を護衛隊との戦いで吹き飛ばして殺すのだ」
「なぜ殺す?」
 内務相が心配そうに聞く。
「やはり王の人気は厚い。兄王子では不満が出るしそれだけの力がない。しばらく私が代行して私の娘を宮殿に入れる。今でも兄王子の妃であり、兄が王に就任しているのだから王妃だ。王妃には子がいる」
「それは初耳ですが?」
「兄王子がビルマに行っている間に和寇の頭の息子とに子ができている。この子を次期の王にするのだ」
 なるほどこんなことを考えていたのだ。






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テーマ : 時代小説    ジャンル : 小説・文学
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yumebito86865

Author:yumebito86865
初めての時代小説『復讐の芽』を書き終えて、茉緒と離れられなくなりこの続編にかかりました。その時アユタヤが思い浮かびました。

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